介護サービスの費用について

在宅介護にあたって介護サービスをお願いしたとき、費用負担はどのくらいの金額になるでしょうか?

 

受けるサービスによって費用負担の計算方法は異なりますが、ここでは、代表的な介護サービスとして、デイサービス、ホームヘルプサービス(ホームヘルパー)、介護用品のレンタルを例に解説していきます。

 

デイサービスの費用負担

介護施設に通って、食事や入浴の介護サービスを受けたりレクリエーションに参加したりするデイサービス(通所介護)の費用負担額は、認定されている要介護度によって変わります。

 

例えば、朝の10時から夕方の4時30分(5時間以上7時間未満)までデイサービスを利用した場合、要介護1と認定されている方では1割負担で1回613円。

 

この金額にデイサービスでの昼食代金の費用負担を足すと、およそ1,300円から1,500円の間になります。

 

これが要介護2と認定されている場合は、介護保険の1割負担額が、1回725円に変わり、要介護5と認定された場合だと、1回1,059円に変わります。

 

昼食代金は介護保険の対象にならないため全額自己負担になり、費用負担額は要介護度によって変わりません。 要介護度によって費用負担額が変わりますので、ケアマネージャーに確認をしたほうがよいでしょう。

 

ホームヘルパーの費用負担

在宅介護をされている方にとって、自宅で介護サービスを受けるホームヘルプサービス(訪問介護)もまた、利用頻度の高いサービスではないでしょうか。

 

ホームヘルプサービスを利用する際の費用負担は2種類あり、要介護と認定された方と要支援と認定された方では費用負担の方法が変わります。

 

要介護と認定された場合

要介護と認定された方は、1回ごとに何円という費用計算となります。例えば、要介護1と認定されている方が、お部屋のお掃除を1時間ヘルパーさんに頼んだ場合、1割負担額が291円となります。この負担額は要介護5の方であっても同じで、介護度によって費用負担が変わることはありません。

 

要支援と認定された場合

要支援と認定された方は月額(定額)での費用計算となります。例えば、要支援1と認定された方が、ホームヘルパーさんをお願いした場合、週1回利用の場合は月額1,234円。週2回利用の場合は、月額2,468円となります。

 

要支援2に認定された方が週2回利用した場合、月額4,010円の費用負担となります。 要支援の場合、支援度によって費用が異なるほか、定額での「月謝制」のような計算ですから、週1回、月に4回利用する設定で、ある月に1回しか利用しなかった場合でも、4回利用したのと同じ費用負担になりますので注意が必要です。

 

車いすや介護ベッドの費用負担

将来、車いすや介護ベッドの利用を考えている方も多いことでしょう。

 

機能にもよりますが、介護ベッドを購入しようとすると、背中の起き上がり機能があり高さが調整できるタイプで平均10万円以上。車いすの場合、標準的なタイプで数万円ぐらいの費用負担となります。

 

同じ機能のものをレンタルにした場合、介護ベッドであれば月額1000円前後、車いすであれば月額300円から500円ぐらいの費用負担額で済みます。また、レンタルするメリットとして、業者さんが定期的に修理や点検を無料で行ってくれることや、マットレスが汚れてしまった場合にも無料で交換してもらえることがあります。

 

他の人が使っていたものは抵抗があるという方もいらっしゃいますが、滅菌処理や抗菌加工がされており、衛生面での問題はありません。介護ベッドや車いすの利用検討されている方は、購入の前に一度、レンタルを試されてみるのもよいでしょう。

 

まとめ

1回の負担額は小さなものであっても、利用する回数によっては1か月の合計金額が思っていた以上に大きな金額となる場合もあり、利用する介護サービスの費用負担額を把握しておくことはとても重要です。

 

また、介護度ごとに設定されている「支給限度額」を超えた場合には10割負担となってしまうため、利用される前には必ずケアマネージャーとよく確認しておきましょう。

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