介護の不安を解消する3つのポイント
ふとしたことをきっかけにご両親の「老い」を感じたことはありませんか?
この機会に、近い将来に直面することになるかもしれない「介護問題」に備えるための3つのポイントをお伝えします。
何はともあれ情報収集!
事故やケガ、病気など、何が原因で介護が必要となるかわかりません。介護が必要になったとき慌てなくてすむように知っておきたい情報を確認しておきましょう。
困ったときの相談窓口
介護で悩んだときに強い味方になってくれるのが、地域包括支援センターという介護の相談窓口です。
困ったときにすぐに電話できるよう、お近くのセンターの番号を控えておくとよいでしょう。
介護サービスを受けるための手続きの流れ
介護サービスを受けるには、お住まいの市区町村にある介護保険の窓口で要介護認定の申請を行う必要があります。事前に手続きの流れがわかっていると、いざというときに慌てることもありません。
できる限り仕事は続けるべき!介護サービスをフル活用!
介護と仕事の両立を考えるなら、介護サービスを最大限に活用したいところです。知っていて損はない介護サービスの基本を押さえておきましょう。
デイサービス(通所介護)
日中、一時的にご家族を施設で預かるのがデイサービス(通所介護)です。昼食、入浴、排せつといったお世話を施設で行ってくれます。仕事で家を空ける曜日と時間帯に合わせた利用が可能です。
ホームヘルプサービス(訪問介護)
訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の自宅を訪問し、食事・排せつ・入浴などの介護(身体介護)や、掃除・洗濯・買い物・調理などの生活の支援(生活援助)を行う介護サービス。ほぼ自立した生活を送っているけれど、できれば買い物には付き添いたい、時々生活環境が整っているかを見に行かないと不安がある、といった場合に便利です。
ショートステイ(短期入所生活介護)
数日から数週間、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)などで短期間の入所を受け入れ、ご家族に代わって日常生活上の支援などを行ってくれます。冠婚葬祭はもちろん、出張で数日間家を空けるという場合にも安心です。
介護用品のレンタル(福祉用具貸与)
専門家のアドバイスをもらいながら、適切な福祉用具をレンタルできるのが福祉用具貸与(福祉用具レンタル)という介護サービスです。介護ベッドは購入すると、高いものでは数十万円するものもありますが、レンタルでは1か月千円前後で利用できます。福祉用具を活用し、ご家族が自立した生活を送れるような環境を整えることで、介護負担の大幅削減も可能です。
ひと工夫で介助いらず!?住環境を整えましょう
ご家族が自尊心を保ち、生きがいを持って生活してもらうことは、ご家族の介護の負担を軽減することにもなります。過ごしやすい住環境のチェックポイントをまとめました。
寝室のチェックポイント
起き上がりの介護は、負担の大きい動作です。電動ベッドの起き上がり機能を利用する、お使いのベッドや敷き布団の横に、床置きタイプの手すりを配置するといった工夫で起き上がり動作を補助することができます。
トイレのチェックポイント
トイレの壁に手すりがない場合には、トイレフレームという福祉用具をトイレの中に置くことで簡易型の手すりを配置できます。
風呂場のチェックポイント
浴室での転倒事故を防止するために、床に滑り止めのマットを用意しましょう。浴槽内にいすを置いて腰かけられるようにすると、立ち座りが楽にできるようになります。
玄関のチェックポイント
床置きタイプの手すりや玄関の天井に向けて設置する突っ張り棒型のポールを配置することで、改修工事を行わなくても玄関での転倒が予防できます。
まとめ
介護が必要になったときに備えて、知っておきたいこと、確認しておきたいことなどをお伝えしました。事前の心構えがあれば、仕事と介護の両立も無理なく始められるでしょう。