高齢でも始められる趣味

高齢になったご家族にとって、日常生活を充実させることは重要です。特に、打ち込める趣味をもつことは、うつ病や認知症の予防につながります。今回は、「これまでは趣味といえるものが特になかった」という方でも始められる趣味についてご紹介します。

 

趣味がもたらす3つの効果

趣味を楽しむことは、高齢者にとってどのような効果をもたらすのでしょう。

 

1. 趣味は軽度認知障害の発症率を下げる

趣味は毎日を充実させるだけでなく、軽度認知障害(MCI)の発症リスクを下げるという研究結果を、アメリカのメイヨー・クリニックが報告しています。興味深いのは、およそ4年後に軽度認知障害(MCI)を発症するリスクが趣味の内容によって異なる点です。陶芸、木工、裁縫など、もの作りが趣味である人は、そうでない人に比べて発症リスクが45%低下。同様に、絵画、ネットサーフィン、画像加工、ブログなど、パソコンを趣味とする人では53%、旅行、サークル活動、映画鑑賞などの社交的な趣味をもつ人では55%の低下が確認されました。そして、彫刻などの芸術活動を趣味とする人では、実に73%低下するという結果に。

 

2. 社会とのつながりを維持できる

趣味をもつことで定例会に出席したり、公園や体育館などに出かけたりするようになるので、おのずと外出の機会は増えます。これにより、高齢者のひきこもりの予防や解消が見込めます。

 

3. 生活に張りをもたせる

何か楽しみをもって生活することは、自分らしくいきいきとした生活を送ることを支え、QOL(生活の質)の向上につながります。

 

特に、「退職後にはこれといった趣味もなく、ただ何となく過ごしてきた」という方にとっては、趣味はよい刺激になります。

 

趣味をもつことは、人生においての新たな目標を見い出したり、生きる意欲を引き出したり、自己の存在意義の再確認を促したりできるのです。

 

つまり、高齢のご家族の尊厳を守ることになります。

 

高齢でも始められる趣味とは

高齢でも気軽に始められる趣味についてご紹介しましょう。

 

自宅にて楽しむ趣味

詩、俳句、川柳、書道、将棋、囲碁、絵手紙、生け花、盆栽、絵画、家庭菜園、お菓子作り、パソコン(ネットサーフィン、ブログ、画像加工)など

 

これらの趣味は、持病などで体調が不安定な方でも、自宅で体調に応じて取り組めるため、比較的気軽に始められます。

 

しかしご家族に勧める際に、突然、「川柳を始めてみたら?」と言っても、興味をもってもらえないかもしれません。

 

まずは、その趣味に関わる番組を一緒に視聴したり、情報誌を何げなく手の届くところに置いたりして様子をみてみましょう。

 

「最近、時事川柳というのが話題になっているけど知ってる?」
「私もちょっと作ってみたんだけど聞いてくれる?」

 

などとアプローチしてみると、押し付けでなく自然な流れで勧められます。

 

外出して楽しむ趣味

カラオケ、カメラ、ウォーキング、登山、ボウリング、ゲートボールなど各種スポーツや武道、ボランティアや青少年育成の支援活動への参加、小旅行(温泉、城、お寺、美術館めぐりなど)など

 

これらの趣味は、ひとりで始めるよりも誰かと一緒に挑戦するほうが楽しめるはずです。ご家族に勧める際には、「○○しに行くけど、一緒に行かない?」「△さんは○○をされているそうで人手が必要みたいよ」などと声をかけてみるとよいでしょう。ひとりではなく「誰かと一緒」なら、「ちょっとやってみようかな」と思ってもらえるかもしれません。

 

自宅で楽しむことのできる趣味であっても、自宅で腕を磨きながら地域のサークルなどに参加することで趣味の効果を最大限に引き出せます。

 

何事もひとりで楽しむより、一緒に楽しむことができる仲間がいる方が張り合いも出てきます。ご両親の友人や近所の方などは、どのような趣味を楽しまれているのかを参考にされるのもよいでしょう。

 

高齢になったご家族が趣味を楽しむために

ご家族の趣味をサポートするときに心がけたいのは以下の点です。

 

  • ご家族にとって心身の負担とならないものを提案する
  • 安全に楽しむことのできるものを一緒に考える
  • ご家族の希望や考え方を大切にし、尊重する
  • ひとりで趣味を楽しむことやひとりでの外出が難しい場合には、送迎や付き添いなど可能な範囲のサポートについて提案する

 

まとめ

趣味をもつことは健康長寿につながります。できる範囲でサポートしながら、ご家族が生きがいをもって生活していけるよう工夫しましょう!

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